野球肘

1.野球肘の症状

①肘内側の痛み

野球肘の主要な症状は、肘の内側で感じる痛みです。投球時やグリップを握るときに特に痛むことがあります。

②腫れや炎症

野球肘では、肘周囲に腫れや炎症が生じることがあります。関節周辺が赤く腫れ、触れると痛みを感じることがあります。

③握力の低下

野球肘が進行すると、手を握る力が低下することがあります。握力の減少は投球やグリップの制御に影響を与えます。

④痛みの増加

休息しても痛みが取れない場合や、活動を再開すると痛みが増す場合があります。これは慢性的な問題を示唆しています。

⑤肘の不安定感

野球肘の影響で、肘の安定性が低下することがあります。特に投球動作時に不安定感を感じやすくなります。

⑥腕の動きの制限

野球肘が進行すると、腕の自由な動きが制限されることがあります。特に肘を曲げ伸ばしする際に痛みや違和感を伴います。

⑦夜間の痛み

休息中や寝ている間にも肘に痛みを感じることがあり、夜間に痛みが増すことが特徴的です

2. 「野球肘とは?」

野球肘は、野球やソフトボールなどの投球スポーツで一般的な怪我の一つで、主に内側側副靭帯の過度なストレスにより発生します。

この状態では、肘の内側に痛みが生じ、炎症や損傷が見られることがあります。未治療のままでは慢性的な問題となり、運動パフォーマンスへの影響が大きくなります。

3. 「原因」

①反復投球による過度のストレス

頻繁な投球や過度な練習が原因で、肘に過剰な負担がかかります。

②適切なウォーミングアップの不足

十分なウォーミングアップが行われないと、筋肉や関節が柔軟性を欠き、怪我のリスクが上がります。

③投球フォームの不良

正しいフォームが守られていないと、肘に異常な圧力がかかりやすくなります。

④休息不足

十分な休息をとらずに練習や試合を続けることが、野球肘を引き起こす可能性を高めます。

⑤年齢と成長による影響

子供や若い選手は骨が成長途中であるため、成長と共に適切なトレーニングが必要です。

⑥投球量の急増

突然の投球量の増加は、筋肉や関節に適応する時間を与えず、急性なストレスを生じやすくなります。

⑦適切なアフターケアの不足

トレーニングや試合後のアイシングやストレッチが怠られると、怪我の回復が遅れます。

4.「大人」と「子供」の違い

野球肘は、主に投球動作に起因する肘の痛みや障害を指す用語であり、特に野球やソフトボールなどの投球スポーツで見られる問題です。

大人と子供の場合、野球肘に関連する病態にはいくつかの違いがあります。

4-1.大人の野球肘:

①靭帯損傷

● 大人の場合、野球肘の原因としては、肘の内側にある内側側副靭帯(UCL)の損傷が一般的です。

● 投球動作の繰り返しや過度の負荷が、靭帯にストレスをかけ、損傷を引き起こすことがあります。

②骨棘の発生

● 大人では、骨棘(骨の隆起)が形成されることがあります。これは、骨が過度のストレスに晒される結果として発生することがあります。

③慢性的な炎症

● 大人の野球肘は、炎症が慢性的になりやすい傾向があります。これは、組織の過度の使用やダメージによるものです。

4-2.子供の野球肘(リトルリーガーズエルボー)

①成長軟骨への影響

● 子供の場合、骨がまだ発育途中であるため、大人よりも成長軟骨に影響が出やすいです。これはリトルリーガーズエルボーとも呼ばれます。

②靭帯や軟骨の損傷

● 子供の場合、靭帯や軟骨がまだ発育途中であり、大人よりも柔軟性があります。しかし、過度な投球や不適切なテクニックが、これらの組織に損傷を与える可能性があります。

③急性の炎症

● 子供の野球肘では、急性の炎症がより一般的です。成長板への影響や軟骨へのダメージにより、急激な炎症が生じることがあります。

どちらの場合でも、適切な投球フォームの確立、十分な休息、トレーニングの適切な管理が重要です。

5.野球肘の障害:内足障害、外側障害、後方障害のメカニズムと症状

野球肘において、
内側障害、外側障害、後方障害はそれぞれ異なる部位への障害を指します。

これらの障害は、投球動作などによる反復的な負荷が原因となり、痛みや機能の障害を引き起こすことがあります。

5-1. 内側障害(Medial Epicondylitis)

部位: 肘の内側にある内側骨刺(内側上顆)周辺の組織。

原因: 内側側副靭帯(UCL)への繰り返しのストレスや過度の使用。

症状: 内側の痛みや腫れ、特に投球時に痛みが発生することが一般的。

5-2. 外側障害(Lateral Epicondylitis)

部位: 肘の外側にある外側骨刺(外側上顆)周辺の組織。

原因: 外側の腕や手首の過度の使用や不適切なフォームによるストレス。

○ 症状: 外側の痛みや腫れ、特に握る動作や手首を反らせる動作時に痛みが発生することが一般的。

5-3. 後方障害(Posterior Elbow Impingement)

部位: 肘の後方にある組織や靭帯への障害。

原因: 肘の過度な伸展や繰り返しの動作によるストレス。

症状: 肘の後方での痛みや圧迫感、肘を伸ばす際の不快感がみられる。

6.大人と子供での割合

● 大人の場合、内足障害や外側障害が比較的よく見られます。特に大人の野球肘として知られるものは、通常は内側障害が主要な要因です。

● 子供の場合、リトルリーガーズエルボーとして知られる野球肘は、主に内側障害が見られます。成長期における骨や靭帯の発育途中であるため、内側障害が比較的多いです。

7. 当院の治療方法

野球肘の「内側障害」「外側障害」「後方障害」において、それぞれ異なる部位への障害が生じるため、治療のアプローチも異なります。
また、大人と子供での治療にも違いがあります。

① 内側障害(Medial Epicondylitis)

治療アプローチ

● 矯正治療: 関節や筋肉の調整に焦点を当て、適切なアライメントを維持します。

● 特定の筋肉群の強化: 内側の筋肉を強化して、負担を軽減し、回復を促進します。

大人と子供での治療の違い

● 大人の場合、内側障害は通常、靭帯にストレスがかかることが原因であるため、靭帯に焦点を当てた治療が行うことが多いです。

● 子供の場合、まだ発育途中の骨や靭帯に影響が出やすいため、特に注意深い管理とトレーニングを行ないます。

② 外側障害(Lateral Epicondylitis)

治療アプローチ

● 休息と保護: 炎症が鎮まるまで活動を控え、外側のエピコンドル(筋肉・靱帯が付着する骨の突起部分)に対して保護を行います。

● 特定のエクササイズ: 外側の筋肉を強化するための適切なエクササイズを行ないます。

大人と子供での治療の違い

● 大人の場合、外側障害は通常、外側の腕や手首の過度の使用によるものであるため、関連する筋肉の強化、ストレッチが中心となります。

● 子供の場合、外側の障害はまれであり、発生した場合は慎重に施術を進め経過観察いたします。

③ 後方障害(Posterior Elbow Impingement):

治療アプローチ

● 保護と安静: 肘の後方の組織や靭帯に対して保護し、活動を制限して安静にします。

● 物理療法: 炎症を軽減し、関節の動きを改善するための物理療法を含んだ施術を行ないます。

大人と子供での治療の違い

● 大人の場合、後方障害は肘の過度な伸展や繰り返しの動作によるものが一般的であり、物理療法が中心となります。

● 子供の場合、急性の炎症がより一般的であり、慎重な施術と経過観察を行ないます。

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