ストレートネック

1.ストレートネックとは？

ストレートネックは、頸椎の前弯角度（前カーブの度合い）が30度以下である状態を指します。
通常、健康な人の前弯角度は30～40度程度です。

慢性的な頭痛・首の痛み・肩こりなどを抱える人々の多くは、この角度が少なくなっており、医療機関で首がまっすぐだと説明を受けることがあります。

ストレートネックになると、頭が前に倒れてしまわないように、首の筋肉が常に収縮するようになります。

頭から背中にかけて広がる僧帽筋や、首と頭をつなぐ頸板状筋などの筋肉が、身体を起こしている間ずっと、緊張し続けます。
これが筋肉疲労、血流障害を引き起こし、肩こりや頭痛・首の痛みなどの症状に繋がりやすくなります。

このストレートネックの状態が続くと、頸椎にも負担がかかります。

頸椎に負担がかかると、クッション材である椎間板に圧がかかり続け、徐々に弾力が失われていきます。
そこからヘルニア・椎間板症などへとつながると、手の痛み・しびれ・脱力感が起こりやすくなります。

2.ストレートネックの原因

ストレートネックは主に以下のような原因によって引き起こされます。

不良姿勢

猫背で頭が前に突き出す、背骨全体のカーブが少ない、などの不良姿勢の場合、ストレートネックになっている場合があります。
背骨は首から腰までつながっているため、背中や腰のカーブの崩れが、結果的にストレートネックにつながります。

長時間の前屈み作業

デスクワークやスマートフォン、育児、読書など、首が過度に前屈する姿勢がストレートネックの原因となります。
姿勢の悪さや長時間の前かがみ作業によって、首の前弯角度が減少した状態で頸椎周囲の筋肉が固まってしまい、ストレートネックへとつながります。

高い枕での就寝

高い枕で就寝すると、首は足下を見るようにうつむく形になります。
この姿勢のまま朝まで数時間動かないでいることが、首の前弯角度を減少させ、ストレートネックを引き起こすことがあります。

加齢・外傷

年齢とともに椎間板や関節に変化が生じたり、首に外傷を受けたりすると、頸椎の弯曲が変化して前弯角度が減少し、ストレートネックとなることがあります。

3.当院の施術

当院では、患者様に合わせたプログラムを提供しております。

まず、お身体や姿勢をチェックさせていただき、首の痛み・ストレートネックの原因を検査します。
その上で、「矯正治療」「筋肉治療」「鍼灸治療」を組み合わせて施術させていただいております。

今まで、整骨院に行って施術してもらって一時的にスッキリしたけど、次の日にはまた元に戻ってしまうという経験はありませんか？
その理由は、ストレートネックの原因が身体の「歪み」であることが多いためです。
「歪み」を整えなければ、根本的な解決にはならないのです。

当院では患者様それぞれの「身体の歪み」を整え、ストレートネックの根本治療を目指します。

また、ストレートネックの方には、首にあった枕の作り方も指導しています。

枕の最適な高さは、その時の頸椎の状態によって異なってきます。
下を向く作業が多く、ストレートネックの程度が強い方に、いきなり理想のカーブを作るような形の枕はおすすめしません。
心地よく眠れる範囲で少しずつ枕の高さを変えていき、時間をかけてカーブを作っていきます。

枕は常に高さが変化していくので、バスタオルで簡単に作れる方法を説明しています。

※上記は施術方法の一例であり、当院では患者様との症状の出た経過や病院等で言われたこと、症状の状態等を参考にお一人ずつ適した施術を行っております。