ペルテス病

小児期の男の子に多い股関節疾患で、股関節の軟骨に変形が生じてしまう疾患です。

特にこれと言った(ぶつけた・歩きすぎたなどの）原因もなく、熱もないのに、股関節に痛みを感じたり、歩くときに足を引きずるようになったり、あぐらをかくことができなくなったりします。

乳児期や中間期の太ももの骨の血流は元々悪いのですが何らかの原因でそこへの血流が途絶えると骨端核に栄養がいきわたらなくなり、成長障害の原因になります。

発症年齢は6歳をピークに、だいたい4歳から7歳に多く見られます。

男女比では6：１の割合で、男の子に多見られます。

ペルテス病の治療の目的は、少しでも大腿骨頭の変形を防止し、将来変形性股関節症に移行することを予防することにあります。

一般的には発症年齢が5歳未満の方は予後が良好であるといわれています。

それ以降の発症では、骨頭の壊死の範囲が広くなるにつれ、予後も悪くなるといわれています。

ですので、早期に発見して、早期治療に入ることが大切です。