自律神経失調症と鍼灸治療

自律神経と鍼灸の関係について

人間の体は、自律神経のバランスが保たれていることで健康を維持できます。

しかし、睡眠不足やストレス、不規則な生活が続くと、次第に自律神経のバランスが崩れていきます。

今回は、自律神経と鍼灸の関係についてお話しします。

自律神経とは？

自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあり、
全身の器官はこの2つの神経バランスが保たれていることで正常に機能します。

• 交感神経：活動中・緊張時・ストレス時に働く神経で、昼間に最もよく働きます。

• 副交感神経：休息時・リラックス時・睡眠時に働く神経で、夜間によく働きます。

健康な状態であれば、昼間に交感神経、夜に副交感神経が正常に働きます。

しかし、自律神経のバランスが崩れると、様々な不調が体に現れるようになります。

自律神経失調症とは？

自律神経のバランスが崩れた状態を「自律神経失調症」といいます。

これは、生活リズムの乱れや過度のストレス、更年期障害などが原因で発症します。

自律神経失調症になると
以下のような症状が現れます

• 精神面：不安感・イライラ・疎外感・落ち込み
  

• 肉体面：だるさ・疲労感・めまい・偏頭痛など複数の不調
  

交感神経ばかりが働いてしまうことが原因なので、副交感神経を活性化させることが大切です。

自律神経と鍼灸の密接なつながり

交感神経が優位になると、筋肉がこわばり緊張状態が続きます。

このため、鍼灸の外的刺激を加えることで、硬くなった筋肉をほぐす効果があります。

また、副交感神経はリラックス時に優位になりますので、

脳内の「βエンドルフィン」というホルモンを増やすことがポイントです。

このホルモンは「気持ちいい」と感じた時に分泌され、

お灸などの施術を受けることでホルモン分泌のバランスを整えることが可能です。

当院でも鍼灸治療を行っておりますので、自律神経のバランスについて気になることがあればご相談ください。